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書籍㊵こうやって頭のなかを言語化する

珍しく2週連続の書籍紹介です。

 

タイトル    こうやって頭のなかを言語化する

出版社    PHP

著者     荒木 俊哉

価格(税別) 1,500円

 

中小企業経営者     ☆☆☆

中小企業診断士勉強者  ☆☆

 

<紹介&感想>

 コピーライターである著者がキャリアコンサルタントの資格を取り、この2つの仕事の類似点から生み出した言語化手法になります。なかなか面白い手法になるので試してみるのも良いと思いました。以前習ったセルフコーチングに似ています。

 

<内容>

第1章 言語化力の高い人がやっていること

 ・言語化力のベースは「聞く力」にある。そして自分で自分の話を聞く姿勢が自分の頭のなかを

  言語化するために必要不可欠である。

 ・コピーライターの2つの聞く:①クライアントや生活者の話を聞く、②自分自身の話を聞く

 ・コピーは思いつくものではなく、自分に聞くことを繰り返して、見つけ出すもの。

  コピーライターがコピーを考える時間というのは、自分に問いかけをしながら自分で自分の

  話を聞いていく時間。思考とは自問自答。

 ・コピーは相手の言葉の中から答えを探していくもの。そのため相手の言葉に関わる姿勢で話を聞く。

  なぜなら人が無意識に話している言葉には必ず意味があり、そこにはその人ならではのものの見方や

  考え方が潜んでいる。そして相手の言葉の辞書を作るイメージを持つことが大切。

 ・例:仕事:世の中的には生計を立てるためにすること、しなければならないこと。

  人によっては、与えられるものではなく、自分で作り出すもの。

 ・自分で自分の話を聞く姿勢が大切な理由:①24時間いつでも話を聞いてもらえる、

  ②すべてをさらけ出せるのは自分だけ。これにより自分で自分の話を聞いて言語化することが最も効率が良い。

 ・言語化とは自分へのセルフカウンセリング。

 

第2章 こうやって自分の話を聞いていく

 ・言語化につながる聞き方のコツ

  ①できごと⇒感じたことの順序で聞く。

  ②アドレスしようとしない

  ③言葉の意味を深める問いかけ:例:あなたにとってリーダーとは?

 

第3章 一瞬で思考がまとまる超効率メソッド

 ステップ①:ためる:できごと(What)+感じたことをメモする

 ステップ②:聞く:頭に浮かんだ言葉をノートに聞き出す:~のはなぜか?(Why)

 ステップ③:まとめる:現時点での結論を1行で書く

 ステップ④:そなえる:結論をどう活かしていくか(How)

 

第4章 言語化ノート術 5日間体験

 ・ポイント

  ①ネガティブな感情もそのまま書く

  ②結論は2行になってもOK

  ③結論の普遍化

  ④まとめるで特徴的な言葉を見つけ、結論に使う

  ⑤結論は緩くまとめる

  ⑥分かりやすい表現を意識する

  ⑦ノートを書き進めると内省が深まる

  ⑧ノートの後半に本質が表れやすい

 

第5章 言語化体質になれば上手くいく

 ・プラスの変化

  ①伝え方が上手くなる

   伝え方=どう言うか、言語化=なにを言うか⇒伝え方はレシピ、言語化は食材

   何を言うかが分かるとどう言うかも上達する 

   *継続は言語化力⇒街中で広告を見るたびになぜその広告を良いと思ったのか、もしくはなぜその

    広告を良くないと思ったのか?その理由をいちいち言葉にして考える、さらにその広告を

    もっと良くするのならどうするか?も考えることを継続。

  ②質の高い思考を手に入れる

   思考の質を高める方法:「具体」⇔「抽象」を意識する