これまでご紹介してきた2024年補正予算ですが、今週衆議院を通り、来週参議院を通って正式に決定します。
前回のパート2から発表された情報に関して今回ご紹介します。
情報の発表元は以下になります。
①経済産業省/令和6年度補正予算案の概要 https://www.meti.go.jp/main/yosan/yosan_fy2024/hosei/index.html
②中小企業庁/中小企業対策関連予算 https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/yosan/index.html
③中小企業基盤整備機構/調達・公募情報 https://www.smrj.go.jp/procurement/solicitation/rvuad10000024lu8.html
以下は中小企業関連の補正予算のまとめになります。
補助金に関して言うと、①ものづくり補助金、小規模事業者持続化補助金、IT導入補助金、事業承継補助金の継続、②新事業進出補助金(事業再構築補助金の後釜)、③中小企業が中堅、大企業へ成長するための補助金、④現在進めている省力化補助金の4つになります。
まず、これまでの既存4補助金の継続です。以下の資料にはまだ全く詳細は出ていませんが、上記オレンジの資料に多少の変更事項が載っています。
(ものづくり補助金)
➢製品・サービス高付加価値化枠について、従業員区分を見直し、21 人以上の中小企業を対象に、補助上限を引上げ
賃上げ動向を踏まえ、賃上げ要件、運用等を見直しなど
(IT導入補助金)
➢セキュリティ枠の補助上限引上げ・要件見直し、汎用ツール・導入後支援の補助対象化 など
(小規模事業者持続化補助金)
➢経営計画の策定に重点化し、枠の整理等、制度を簡素化(通常枠、創業枠等に再編等)
(事業承継・M&A補助金)
➢PMIを後押しするためのPMI 推進枠の創設や、早期承継促進のための枠再編(事業承継促進枠への改変等)、M&A のトラブル防止に資するDD 費用の支援拡充や100 億企業創出加速化を図るための補助上限の引上げ
次に多くの人が期待している(笑)、事業再構築補助金の後釜の補助金です。こちらも同じく以下の資料にはほとんど詳細が載っていませんが、オレンジの資料には以下のような説明があります。建物が対象になるのは私も含めて安どしている人が多いのではないでしょうか。
⚫中小企業・小規模事業者の成長につながる新事業進出・事業転換を重点的に支援するための新たな支援措置を創設
要件 :企業の成長・拡大に向けた新規事業への挑戦(新規性)や賃金要件等
補助対象経費:建物費・機械装置費・システム構築費・技術導入費・専門家経費等
3つめは、成長に対する補助金です。
①の大規模成長投資補助金は現在行われている「中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長補助金」だと思いますので、新補助金ではなく継続だと思います。
②の地域企業経営人材確保支援事業給付金は、こちらは補助金ではなく一定の要件を満たせば支給される給付金と思われます。こちらに関しては新たな情報が出た段階でまたご紹介します。
こちらも現在行われている中小企業省力化投資補助金の継続になると思います。
https://shoryokuka.smrj.go.jp/
ただ、これまでのカタログ注文型だけだと全く需要がないので、オーダーメイドの注文型も追加されるようです。ただ、そうするとものづくり補助金と被ってしまうので、その区分けをどうするのでしょうか?
こうしてみるとこれまでの継続が多く、新しい感じはないようです。補助金の功罪はありますが、補助金目当てではなく、事業計画が元々あってその成功のために活用できるのであれば活用していただければ良いと思います。
当事務所でもご支援させていただいていますので、ご興味のある方は是非お問い合わせください。