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社長、夢は何ですか(日本経済新聞)

 4月1日の日本経済新聞に上場企業の社長への「夢は何ですか」という質問の回答を載せた記事が載っていました。

 

 以下の図表を見るとバブル崩壊後いかに日本の企業(特に上場企業)が何もしてこなかったことが分かります。特に近年営業利益が増えているにも関わらず、人件費は下がり続けています。その代わりに株価は上がり続け、従業員や取引先ではなく、株主だけを見て経営をしてきた結果だと思います。

 

 このような状況が少し変わってきたかもしれないということで今回日本経済新聞が上場企業の社長に、夢は何ですかと聞いています。

 

 

 きれいにまとめるのが面倒なので(笑)、各社長からのコメントを以下列挙しました。

 皆様の気になる会社や社長がいれば、どんなことを言っているのか見てみてください。

 

(1)中島規巨社長/村田製作所

2027年度、グローバルナンバーワン部品メーカーとなる

 

(2)松本功社長/ローム

2030年、グローバルメジャーになる

 

(3)新浪剛史社長/サントリーホールディングス

果敢に貪欲に世界で戦う。その第一歩が缶入りアルコール飲料市場での世界一への挑戦だ。日本発の真のグローバルカンパニーとして世界を席巻したい

 

(4)高橋秀仁社長/レゾナック・ホールディングス

日本の製造業で、世界で戦える会社をつくりたい。日本の技術を武器に、世界で通用する会社をつくりたい

 

(5)高崎裕樹社長/名古屋鉄道

中部圏など事業エリアを将来、世界で一番「住んで幸せな」「訪れて価値がある」地域に。地域づくりをリードし、社員が働いてやりがいがある会社にする

 

(6)高原豪久社長/ユニ・チャーム

自らの可能性を慈しみ、利他の心で支えあうことにつながる商品やサービスを通じ共生社会の実現を目指し、2030年までに世界一の企業に

 

(7)中島篤社長/三菱地所

丸の内を世界一のビジネス街に、三菱地所をあらゆるステークホルダーから選ばれる世界一のデベロッパーにする

 

(8)原典之社長/MS&ADインシュアランスグループホールディングス

すべての社員がグループのめざす姿へ向けてまい進し、同時に成長することで、働きがいや幸福を感じて充実した人生を送ってくれること

 

(9)斎藤昇社長/TDK

これまで以上に社会に貢献できる会社になるために、従業員が最大限に力を発揮できる場に。最大限に社会に貢献できる会社に成長させる

 

(10)亀澤宏規社長/三菱UFJフィナンシャル・グループ

「日々楽しくやりがいを持って働ける魅力ある会社」にする。そして、パーパスである「世界が進むチカラになる。」を実現する

 

(11)工藤幸四郎社長/旭化成

A-スピリット(Asahi Kaseiスピリットとアニマルスピリット)を体現する人財が縦横無尽に活躍することで、地球環境や人々の「いのちとくらし」に貢献する

 

(12)森孝広社長/OKI

カルチャー改革を成し遂げ、3年後に社員が会社の変化を実感できる状態にする

 

(13)奥田健太郎グループCEO/野村ホールディングス

全世界で働くグループ社員が、ワクワクしながら、そして誇りを持って働くことができる会社になりたい

 

(14)広江敏朗社長/SCREENホールディングス

従業員がいきいきと働き、顧客に喜ばれ、社会に認められるソリューションを継続的に創出している会社になっていたい

 

(15)市井明俊社長/日本精工

従業員一人ひとりが、2割の余力を持ち、なにか新しいことに挑戦している会社(8 割で顧客の期待と信頼に応え、残る 2 割で期待を超える状態)に

 

(16)林新之助社長/デンソー

会社を「社会・地域の課題解決」と「社員一人ひとりの働きがい・生きがい」をつなげる場所にしたい

 

(17)柿木真澄社長/丸紅

2035年までに地球規模の問題に対応、対処できるチームのコアメンバーを社内で組成できる程の人財プールを持つ

 

(18)奥沢宏幸社長/第一三共

「サステナブルな社会の発展に貢献する先進的グローバルヘルスケアカンパニー」を実現し「がん領域で世界トップ10」の製薬企業となる 

 

(19)小林茂社長/日本ガイシ

二酸化炭素を削減する事業を立ち上げる

 

(20)十河政則社長/ダイキン工業

世界中の人々に快適で安心な空気を届け、気候変動・カーボンニュートラルといった重要な社会課題の解決に貢献する

 

(21)北尾裕一社長/クボタ

持続可能な社会を築くために、クボタの「食料・水・環境」の事業領域でリーディングカンパニーとなり、世界中の人々の「命を支えるプラットフォーマー」になる

 

(22)井上和幸社長/清水建設

人々が豊かさと幸福を実感できる、持続可能な未来社会の実現に貢献したい。事業構造、技術、人財のイノベーションを融合させ、新たな価値を創造する

 

(23)大矢光雄社長/東レ

東レを「誰もが誇れる真のサステナブルな会社」にすること。グループの成長を実現する上で何よりも大切なのは「人」(社員)であり、「人を基本とする経営の深化」を基本戦略の一つに設定している

 

(24)浜田晋吾社長/ニッスイ

多少の逆風でも微動だにしないグローバルに認知される「人にも地球にもやさしい“食”を世界にお届けするリーディングカンパニー」グループを構築したい

 

(25)京谷裕社長/三菱食品

究極的には「食のビジネスを通じて持続可能な社会の実現に貢献する」ということ。先行きが不透明な事業環境下においても、難易度の高い課題に対しても前向きにチャレンジし続けることができる人財の育成が不可欠だ

 

(26)木藤俊一社長/出光興産

現実に重要な「エネルギーの安定供給」と将来に向けた「脱炭素社会の実現」といった相反する事象において時間軸を見誤ることなく、両立していく

 

(27)時田隆仁社長/富士通

イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていく。最先端のテクノロジーをもとにしたデジタルサービスで、2030年には企業活動による負の影響を上回るポジティブな影響を社会にもたらす

 

(28)磯野裕之社長/王子ホールディングス

カーボンニュートラル、ネイチャーポジティブを通じて、青く輝き、緑に包まれた地球の実現。後世に希望あふれる明るい未来を残していく。次の世代にも引き継ぎ、2050年までには実現させたい

 

(29)楠見雄規社長/パナソニックホールディングス

はるかに先の世代にわたって地球が生命力にあふれ、一人ひとりのくらしが心身ともにより豊かになってゆく。そのような社会の進展のために人と技術を磨き上げ、皆様の「幸せの、チカラに。」なり続けてゆきたい

 

(30)橋本康彦社長/川崎重工業

「つぎの社会へ、信頼のこたえを」というビジョン実現にグループ従業員が一丸となって取り組み、仕事へのやりがいや自分の成長を感じながら活躍し、社会課題解決に貢献する企業となる

 

(31)勝木敦志社長/アサヒグループホールディングス

当社の提供価値である「おいしさと楽しさ」で人々のウェルビーイングを高め続け、事業を通じた社会課題の解決を収益の源泉とする

 

(32)磯崎功典社長/キリンホールディングス

ビール会社から脱却し、健康に貢献する企業に変革する。研究開発に立脚した商品・サービスで世界中の人々が健康で豊かな生活を送ることができる社会をつくる

 

(33)高橋誠社長/KDDI

あらゆるものに通信が溶け込む時代、AIをフルに活用する時代において、我々がもつ通信の力により、人々の「命、暮らし、こころ」をつないでいく

 

(34)鳥取三津子社長/日本航空※

「移動」を通じて「つながり」を生み出し、幸せや豊かさをお届けする。多様な社員一人ひとりが、心からやりがいを感じ、活躍する会社に

 

(35)芝田浩二社長/ANAホールディングス

世界の人々がお互いを敬い、自由に経済活動・旅行ができる世の中になってほしい。そのために将来永続的に成長を続け、提携航空会社と協力をし、世界をつなぐ航空ネットワークを構築して貢献する

 

(36)山北栄二郎社長/JTB

地球を舞台に人々の交流を創造し平和で心豊かな社会の実現に貢献する。人々のよりどころは人との交流であり心の豊かさを持ち続けることだ

 

(37)富永満之社長/アシックス

デジタルを活用してスポーツの可能性を広げ、より多くの人々が健康で楽しく生活できる社会を2030年に実現する

 

(38)谷真会長/すかいらーくホールディングス

すかいらーくの食体験を世界に広め、いつの時代も人々の暮らしに寄り添い、食を通じて日常を豊かに彩るグローバル企業への成長

 

(39)仲井嘉浩社長/積水ハウス

「わが家」を世界一幸せな場所にする

 

(40)芳井敬一社長/大和ハウス工業

住生活分野を中心として、世界中でお役に立てる企業となること

  

 まだまだありますので、残りは次回ご紹介します。