先週日本経済新聞の千葉県のメインバンクの記事をご紹介しました。そのブログを見て当社はどこから借りたら良いかとのお問合せを頂きました。またメガバンクから借りたいと言われる事業者様の声もお聞きしたので、今回は金融機関の規模とその対象になる中小企業様の規模をご紹介させて頂きます。
以下に金融機関とそれに合うと思われる中小企業の規模を纏めました。
残念に思われる方もいらっしゃると思いますが、金融機関も大型化しており、地方銀行(千葉県だと千葉銀行、千葉興業銀行、京葉銀行)でも対象になる中小企業様の規模は最低でも年商3億円ぐらいと言われています。
これはこれから各金融機関と取引をした時に良い顧客として扱ってくれるかという判断基準ですので、これまでの取引関係や担当営業の性格等は加味していません。
また、メガバンクは各支店から中小企業担当部署を無くすなど中小企業への融資からは撤退していますので、ここでは考えていません。私の直近に努めていた会社はメガバンクがメインバンクでしたが、中小企業でも年商が50億円ありましたので、このぐらいは必要かと思います。
そのため、やはり年商1億円以下の中小企業様は地元企業を支援することが目的である信用金庫、信用組合を中心に融資を受けられた方が良いと思います。もう少し必要なら日本政策金融公庫の国民生活事業様から借りられるのが良いと思います。
その中で今後大きく成長していく計画を立てている場合は、地銀さんへ移行していくのが良いと思います。以下に記載したように何千万、何億円の融資は信用金庫、信用組合は難しいので、自社の規模に合わせて融資を受ける金融機関の規模を変えていくというのが良い戦略だと思います。
ちなみに、一度に借りられる融資限度額としては、目安は月商の3か月分、もしくは債務償還年数が5年(一年間の純利益+減価償却費)と言われていますのでご参考にしてください。
例としては、①月商1,000万円なら3,000万円、②年間の純利益が500万円、減価償却費が200万円なら700万円×5=3,500万円となります。
こちらはあくまでも世間で言われている目安及び私見になります。各事業者様にあった財務戦略を顧問税理士様などと相談して決めていってください。