最近社労士事務所の中にも人事労務を使った経営改善の助言をしている会社があります。この株式会社ロームさんもその一つで、多分成功している例になると思います。
これまでの2回は割と人事労務寄りでしたが(マニュアル作成は、作成を使った新人育成プログラム)、今回は経営改善に繋がるための労務人事助言になっています。これだと経営コンサルタントと競合しないので上手いですね(笑)。
今回のこのビデオは、経営改善のためには、人、モノ、金の順番で改善していくのが良いですよという内容です。特に人の行動を変えるのは、私の中でも一番難しいと思っていますので、参考になります。
(1)ヒト
・人の行動習慣を変えるためには、まず「知識は勇気を補完する」ということを認識する必要があります。
つまり、行動をするためには勇気が必要で、知識があるとその勇気が出やすくなり、行動に繋がるという事です。
・人を変えるためには、①行動習慣と②思考習慣を変える必要があります。
だいたい4~8週間で変えられる、新しい習慣(クセ)が付くとのこと。
・最も効果的なことは、話し方を変えてもらうこと。
新人研修にて電話対応方法や可愛げに話す方法を教えて、それを自宅に帰って復習する習慣をつけてもらう。
その習慣に関して、先輩や上司が、確認をし、やってきたら褒める、やってこなかったら理由を聞いて、どうするかを聞く。
この褒める、認識する過程が重要になります。
・特に話し方が変わると、周りの人達(会社や家族、知り合い)から凄く評価され、褒めらることが多くなり、
本人も習慣は変えられると自信がつくとのこと。
・ここまでは従業員の話ですが、同じくこの方法により社長の行動習慣も変更できると言っています。
株式会社ロームさんでは、社長に粗利アップのための習慣をつけてもらうようにしており、1・2つ変わると3・4つ変えて
もらい、それができると社長には無限の可能性があるとおだてて(笑)、自信を持たせるとのこと。
・ここまで行けば、変化を怖がらない会社となり、世の中にとって肯定的、前向きになっていくとのことです。
これは私の求めていたものであり、参考にさせて頂きます!!
(2)モノ
・株式会社ロームさんは、「形から入って心に至る」という考えのもと、①環境整備と②整理整頓を進めているとのことです。
これも良いですね。参考にさせて頂きます(笑)。
・整理とは要らないものを捨てること、整頓とは必要なもの(ファイルなどのモノや情報)を直ぐに取り出せる状態にすること。
これにより作業の効率が上がり、やはりこれも目に見えて効果が分かるため、やっている本人も変化に前向きになります。
(3)金
・これまでの習慣変化で粗利がアップします。
・さらに経営者に経営の感覚を獲得してほしいのでマネージメントゲームを進めています。
こちらは私が3年前にブログで説明しているので見てみてください。結構高いですが、①資金繰りの大切さ、②粗利アップの重要性、
③お金を借りることの重要性、④納税しないとお金が貯まらないという原則が理解できるとのこと。
特に余り財務に詳しくない、決算書が良く分からないという方は是非やっている方を探して受けてみることを私もお勧めします。
今回は経営者の方だけでなく、私の様な支援者にも参考になったと思います。
確かに人は変わらないもので人に変わってほしければ自分が変わるしかないという意見もあり、それも正しいと思います。
ただ、この考え方も一理あるので、私も是非トライしてみます!