· 

マニュアル作成のコツ

  今回は、株式会社ロームのYouTubeビデオの紹介の2回目になります。

 今回のビデオは以下になります。 

 

https://www.youtube.com/watch?v=pnUNiYP4ipQ&t=2s

 

 この社長のしゃべり方は多少しつこいのですが(すみませんー笑)、理にかなっていると思います。大切なことは必ず2回繰り返します。他にも同じようなしゃべり方をしている方を見つけましたが、効果のあるしゃべり方だと思います。これが今回の内容につながってきます。

 

 内容は以下の様になります。

  ・物事には全てノウハウ、コツがある。そのノウハウを言葉にしたものがマニュアルで、手順、コツ、考え方で文章化していく。

  ・社長、熟練工は仕事ができるが無意識にやっている。それを言葉にしたのがマニュアル。

  ・作成は熟練工と新人で行い、新人がマニュアルにまとめていく。そのため、新人育成にもなり、成長のスピードが上がる。

 

 具体的には以下の様な手順で行っていきます。

 (1)新人に書き方を教えてメモを取らせる。

 (2)メモは①手順、②コツ、③考え方(やる理由)を以下の様に書いていく。

   ①手順は正確に早く楽にやるための主な順序、段取りや進め方

   ②コツは手順を早く楽にやるための方法

   ③考え方は手順をやる理由など 

 

(3)このマニュアルに沿って作業を行ってもらい、上手くいかなかった部分に関して、何か伝え忘れたことが無いか確認し、修正。

(4)熟練工と新人の作業をビデオで撮り、違いを見つけて、上手くいくための方法をマニュアルに追加していく。

   違いを見つけたら、熟練工に質問していく。

 

 こんな感じですが、新人に作らせるのがミソだと思います。熟練工がこれまでマニュアルを作れていないわけですから彼らに作らせるのは難しいと感がられます。また新人に作ってもらうことにより、作業等に関しての理解が大変進み、これを成功例として自信も生まれ、新人育成に役に立つと思います。

 上手く考えましたね!

 

 ビジネス誌にはマニュアルは役に立たないといった記事が良く見られますが、これは全くお門違いだと思います。最初に書いたように全てのことは上手くやるために、正確に早く楽にやるためにコツがあると思います。無ければ新人もベテランも同じことしか出来なはずです。そのことを文章化、言葉化しなければ新人に伝えられません。

 見て盗めとか苦労をして覚えろは、昭和30年代の高度成長時代だけの話だと思います。今は今流で言うコスパ、タイパ、つまり生産性を上げていかないと企業は生き残れません。

 

 という事で、上記の方法はお薦めですので一度チャレンジしてみてはどうでしょうか!