今週の月曜日にものづくり補助金のHPに突然来年度の補助金内容が発表されました。
以下からプレゼンテーションを見ることができます。
内容に関してポイントをご紹介します。プレゼンテーションの順番とは少し異なるのでご了承ください。
(1)今後のスケジュール
以下のプレゼンテーションに見られるように今後も切れることなく継続されていきます。
さらに13次締切(12月22日)の後に今年度もぎりぎりでもう1回あるようです。その後令和6年度までは年4回ほどの申請が計画されているようです。
(2)申請枠
申請枠に関しては、現在の5枠から以下の様に変更はありません。
余り注目されていませんでしたが支援者向けのビジネスモデル構築枠は無くなります。
(3)変更点
ものづくり補助金は長年の実績があるので今回も大きな変更はありません。
ただ、政府が力を入れている賃金アップに関して、上乗せ支援が追加されています。
この上乗せ支援も含めて今回の変更は1項目を除き次回(14次)から対応されますので、次回申請を検討されている事業者様は是非ご注目下さい。
(4)賃金上乗せに関して
今回ほとんどの中小企業様に関係するのは賃金上乗せだけだと思いますので、こちらだけご紹介します。
来年度から開始される「認定機械・システム導入型」に関してはもう少し詳細が分かり次第ご紹介しますが、ちょっと胡散臭いですかね(笑)。
こちらの賃金上乗せですが、現在ものづくり補助金の最低申請要件として①年率1.5%の賃金アップと②地域最低賃金+30円がありますが、これをさらに上乗せして①年率平均6%アップと②事業内最低賃金を”毎年”45円上乗せとすれば、企業規模により100~1000万円補助金額に上乗せしますというものです。ただし要件を満たさなければ上乗せ分は全額返金になります。
以下のプレゼンテーション資料に図解入りで解説してあるように、まず地域の最低賃金が上がった分は上げなければならいのに加えて、さらに毎年45円ずつ上げていくとなるとかなり厳しいと考えられます。
例えば現在千葉県の最低賃金は984円です。これが5年間毎年30円最低賃金が上がり、さらに毎年45円上げていったら、5年後には1,359円出さなければなりません。
企業としては給与が上がれば厚生年金等も増えますので、賃金上昇額が補助金上乗せ額以上になる可能性も出てきます。
従業員さんの給与を上げることは良いことですが、会社の利益が減ってしまうのも本末転倒ですので、上乗せで申請を考える場合は総支出額と上乗せ補助額を比べて判断されるのが良いと思います。
実際どのくらいの企業が申請するか・・・・?