· 

経済センサス

  少し前になりますが、5月31日に2021年(令和3年)の経済センサスの速報値が発表されました。

 経済センサスと言われてもわからないと思いますが、中小企業診断士には役に立つ資料の一つですので、今回ご紹介させていただきます。

  経済センサスは以下からご覧いただけます。

  https://www.meti.go.jp/press/2022/05/20220531005/20220531005.html

 

1.経済センサスとは?

 経済産業省と総務省が、3年に1回調査している、国内の事業所・企業の活動内容の結果のまとめになります。今回が3回目になります。

 内容としては、業種別の売上高、付加価値額、企業数、事業所数、従業員数などがあげられます。

 これだけだと余り使えないデータですが、これが県別、市町村別に出ており、また小売店などは店舗面積でているので、時系列に比較するとその地区の特定の業種の拡大、縮小具合などがわかります。

 

2.今回の調査の概要

 以下がウェブサイトに記載されている概要ですが、これだけだと全く意味がないと思いますので、今後出る地域別、業種別のデータを見てもらうと、皆さんがいる地区での業種の状況が判断できると思います。

 

 (1)売上(収入)金額、純付加価値額の状況

   2020年の我が国の売上(収入)金額は1702兆201億円、純付加価値額は337兆1437億円となっています。

   このうち、純付加価値額をみると、「医療,福祉」が全産業の21.1%と最も多く、次いで「製造業」が19.3%、

  「卸売業,小売業」が14.4%などとなっています。また、第三次産業で全産業の73.2%を占めています。

 

 (2)事業所数、従業者数の状況

   2021年6月1日現在の民営事業所数は507万9千事業所、従業者数は5745万8千人となっています。

   このうち、従業者数をみると、「卸売業,小売業」が全産業の20.0%と最も多く、次いで「製造業」が15.4%、

  「医療,福祉」が14.2%などとなっています。また、第三次産業で全産業の77.2%を占めています。

 

3.地域別の資料発表のスケジュール

  製造業(中分類):2022年9月に発表

  製造業(細分類):2022年12月に発表

  その他の産業:2023年に発表

 

 これを見る限り来年にならないと有用なデータは出てきませんが、皆さんが関係する地域(県、市町村)の役所のウェブサイトに掲載されてくると思いますので、興味のある方はまめにチェックしてみてください。

 

 因みに、千葉県の場合は以下のように過去のデータが発表されています。こちらで市町村別のデータも見れます。

 https://www.pref.chiba.lg.jp/toukei/toukeidata/keizai-census/index.html