ビジネスフレームワーク図鑑、もう少しですので、お付き合いください。
第5章 業務を改善するフレーム(10種)
(1)結果を振り返る
㊻KPT
㊼YWT
㊽PDCA(チェックシート)
(2)業務の状態を可視化する
㊾業務棚卸シート
㊿業務フロー図
(51)PERT図
(52)RACI
(3)改善を考える
(53)ムリ・ムダ・ムラ(ダラリの法則)
(54)ECRS
(55)業務改善提案シート
(1)結果を振り返る
実際に業務として実践した結果を振り返り、改善していくための手法。良かった点、改善が必要な点を可視化すると同時に、振り返りで明確にしたいポイントが「仮説と結果のギャップ」である。
㊻KPT
「Keep(継続すること)」「Problem(改善すること)」「Try(新たに挑戦すること)」の3つの要素から、現状の業務状況を振り返るフレームワーク。
㊼YWT
「Y(やったこと)」「W(わかったこと)」「T(次にやること)」の3つの項目で振り返りを行い、次につなげていくためのフレームワーク。個人の経験を概念化して、再現性のある知識やノウハウへと変換することが重要。
㊽PDCA(チェックシート)
「Plan(計画)」「Do(結果)」「Check(評価)」「Action(改善)」の4ステップを繰り返すことで、業務の質を高めていくフレームワーク。
(2)業務の状態を可視化する
全体として今どのような業務が存在しているのか、各業務の実施状況は良好か、あるいは問題があるかを評価し、改善策の立案へと繋げる。
㊾業務棚卸シート
存在する業務を洗い出して整理することにより、業務内容を抜け漏れやダブりなく可視化することができ、改善ポイントの抽出に繋がる。
㊿業務フロー図
業務の流れを図式化して視覚的に把握しやすくする手法。
(51)PERT図
業務の流れや所要時間を図式化し、業務の計画を立てる手法。
(52)RACI
「実行責任者(Responsible)」「説明責任者(Accountable)」「相談先(Consulted)」「報告先(Informred)」の4つの役割を設定して、業務の役割や責任を整理し手明確しかし、それを共有化することで円滑な業務運営を行うためのフレームワーク。
(3)改善を考える
PDCAサイクルのActionに向けて知っておくと良い手法や考え方、視点についての説明。
(53)ムリ・ムダ・ムラ(ダラリの法則)
成果を出すために使っている資源(時間やお金など)の問題点を見つけ出し、改善するフレームワーク。「ムリ」とは必要とする成果に対して資源が不足しており負荷が高い状態。「ムダ」は成果に対して資源が過剰に注がれており、持て余している状態。「ムラ」とは、業務のやり方が標準化されておらず、人やタイミングによってやり方がバラバラで、ムリやムダが複合的に発生している状態。
(54)ECRS
「Eliminata(取り除く)」「Combine(統合する)」「Rearragne(取り替える)」「Simplify(簡素化する)」の4つの切り口から、業務を効率化する改善策を考えるフレームワーク。
(55)業務改善提案シート
問題点と改善策を書き出し、期待効果と必要なコストを整理して、簡易な提案資料とするもの。
◎おまけ「OARR」
会議運営担当者が意識してお行きたい4つのポイントを簡単にまとめたフレームワーク。Outcome(目標・ゴール・成果物)、Agenda(議題・進行スケジュール)、Role(役割)、Rule(規則)。