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書籍㉜-②ビジネスフレームワーク図鑑<第2章>

先週に続き、「ビジネスフレームワーク図鑑」の第2章です。

 

第2章 市場を分析するフレーム(13種)

(1)マクロ環境や自社について分析する

⑨PEST分析

⑩ファイブフォース分析

⑪VRIO分析

⑫SWOT分析

(2)顧客について分析する

⑬パレート分析

⑭RFM分析

⑮ペルソナ

⑯共感マップ

⑰カスタマージャーニーマップ

(3)競合について分析する

⑱4P分析

⑲4P+誰に何を分析

⑳バリューチェーン分析

㉑コア・コンピタンス分析

 

(1)マクロ環境や自社について分析する

分析とは、複雑な物事を1つ1つのパーツ(構成要素)に分解し、その構成関係性について明らかにすること。どのように分解し、どこを調査するかを判断するために重要なのが、分析を行う「目的」である。

 

⑨PEST分析

自社の事業や組織に影響を与える「マクロ的な環境要因」を考える際に便利なフレームワーク。Politics(政治)、Economy(経済)、Society(社会)、Technology(技術)。この4要素を切り口として、変化を予想し、事業の未来シナリオを設計する。時代の変化という大きな流れの中で、自社について考えられるのがメリット。

 

⑩ファイブフォース分析

「買い手の交渉力」「売り手の交渉力」「業界内の競争」「新規参入者の脅威」「代替品の脅威」の5つの要因を切り口として、業界の競争構造や魅力度を分析する。

 

⑪VRIO分析

企業が競争優位性を保てるかどうかは、企業の保有する経営資源とそれを活用する能力にかかっているという「リソース・ベース・ビュー」という考え方を分析するフレームワーク。分析対象となる資源に対して「Value(経済価値)」「Rarity(希少性)」「Inimitability(模倣困難性)」「Organization(組織)」の4つの切り口から除法収集や評価、今度の方針を検討する。

 

 

 

⑫SWOT分析

 

「好影響⇔悪影響」「内部環境⇔外部環境」の2つの軸で構成されるマトリクスを作成し、「Strength(強み)」「Weekness(弱み)」「Opportunities(機会)」「Threats(脅威)」の4象限について分析。

 

(2)顧客について分析する

<1>自社の商品・サービスをどのような人が利用してくれているのか、<2>それぞれの顧客がどのようなプロセスを経て自社の商品・サービスを体験してくれているのかという2つの視点をもって分析。

 

⑬パレート分析

「パレートの法則」(少数の人(要素)が全体の大部分を占める現象)を活かして、自社への貢献度が高い要素は何か、自社の資源をどこにどのくらい割くべきかといったことを考えるフレームワーク。

 

⑭RFM分析

顧客を「Recency(最新購買日)」「Frequencty(購買頻度、累計購入回数)」「Monetary(累計購買額)」の3つの項目を切り口として分類・分析し、自社のとっての優良顧客を抽出・分類する手法。

 

⑮ペルソナ

商品・サービスの受け手となる代表的な顧客像を言語化したもの。年齢や性別などの基本的な情報のほか、どのような生活をしているのか、どのような情報に触れているのか、何を感じ考えているのか、といった情報を収集・整理する。

 

⑯共感マップ

ペルソナが置かれている状況や感情を理解するために、①見ていること、②聞いていること、③考えていること・感じていること、④言っていること・やっていること、⑤痛みを与えるもの、⑥得られるものについて書き出し、整理する。

 

⑰カスタマージャーニーマップ

ペルソナが自社の商品・サービスを購入するまでにたどる体験プロセスを時系列のストーリーで図示したもの。体験ポイント:①認知、②情報収集、③比較検討、④お試しの購入、⑤定期商品の契約。各ポイントでの抽出事項:①タッチポイント、②行動、③心理状況、④ニーズ。

 

 

(3)競合について分析する

「自社にとっての競合は誰か」と「競合は何をやっているのか」という2つの視点で分析。目的は、競合を分析したうえで、自社が何をすべきかを知ること。

 

⑱4P分析

「製品(Product)」「価格(Price)」「流通(Place)」「販売促進(Promotion)」の4つの要素からマーケティング戦略の分析や設計を行う。

 

 

⑲4P+誰に何を分析

マーケティングの観点から競合調査を行う際に活用するフレームワーク。自社がどのポジションを取る必要があるのかを検討。

 

 

 

⑳バリューチェーン分析

企業が顧客へ提供する価値の連鎖(つながり)を可視化する「バリューチェーン」を活用し、自社や他社について分析。活動を切り分けて考えることで、競争優位性を細かく分析したり、各活動のコストや貢献度を分析。

 

 

㉑コア・コンピタンス分析

 

顧客への価値提供を行う能力の内、他社には真似するこのできない中核的な能力を分析するフレームワーク。競合と比較しながら、他社にはまねできない自社の強みを分析する。