タイトル ビジネスフレームワーク図鑑
出版社 株式会社アンド
著者 株式会社アンド
価格(税別) 2,000円
中小企業経営者 ☆☆☆ ☆
中小企業診断士勉強者 ☆☆☆☆
<内容>
前々回フレームワークについてご紹介したので、今回はフレームワークについてさらにどんなものがあるかご紹介します。
あまりにも多いので、本当に簡単な紹介ですが、ご興味がある方は是非この本をご購入いただき、いろいろ使ってみてください。
ただ、かなりフレームワークの数が多いので、数回に分けてご紹介させて頂きます(7章あるので7回に分けて)。途中に別のブログが入るかも知れませんが、ご了承ください。
以下今回の目次です。
第1章 問題・課題を発見するフレーム(8種)
(1)問題をあぶりだす
①As is/To be
②6W2H
③なぜなぜ分析
④コントロール可能/不可能
(2)問題を整理する
⑤ロジックツリー
⑥課題設定ノート
(3)優先順位の決定
⑦緊急度/重要度マトリクス
⑧意思決定マトリクス
(1)問題をあぶりだす
問題を発見するための最初のステップは、あるべき理想の姿と現状を書き出し、そのギャップを把握・整理することである。また、問題とはあるべき理想の姿と現状のギャップであり、その問題を解決するために具体的に取り組む内容が課題にあたる。
①As is/To be
あるべき姿「To be」と現状「As is」のギャップを可視化し、そのギャップを埋めるための方法を考えていくフレームワーク。
②6W2H
「Who」「What」「Whom」「When」「Where」「Why」「How」「How much」の8つの疑問詞を用いて、物事やテーマ、問題、課題などを多面的に考察するフレームワーク。
③なぜなぜ分析
問題に対して「なぜ?」と繰り返し問いかけることで、原因を明らかにするフレームワーク。
④コントロール可能/不可能
自分たちの努力で解決できる問題と、自分たちではどうにもできない問題とを切り分けて考えるためのフレームワーク。
(2)問題を整理する
問題のあぶり出しができたら、次はその問題を整理し、課題の設定を行い、解決策の方向性を検討していく。基本的な流れは、①問題に抜け漏れがないかをチェックする、②グルーピング(分類)する、③論理的に整理するになる。特に情報の抽象度、具体度をきちんと考えて整理する。
⑤ロジックツリー
物事を分解して考えいていくことで、「全体」と「部分」を網羅的に整理するフレームワーク。ロジックツリーでは、右(下位の概念)に向かうほど情報が具体的に分解され、左(上位の概念)に向かうほど要約される。
問題の場所を特定する「Whatツリー」や「Whereツリー」、解決策を模索する「Howツリー」など用いる疑問詞の種類によってツリーの用途を分類できる。
⑥課題設定シート
これまでのステップであぶり出してきた問題を整理し、取り組むべきかだを設定するためのフレームワーク。
(1)解決すべき問題を1つ書き出す:1シートに1問題のみ。複数ある場合は別シートで。
(2)取り組む課題を設定する:1シートに1課題のみ。複数ある場合は、別シートで。
(3)課題の概要を整理する:設定した課題に関する前提や条件、周辺情報をかき出す。6W2Hを意識して課題の概要を整理する。次のステップへつながるように具体的なイメージを持てるようにする。
(3)優先順位の決定
限られた資源の中で最大の効果を上げるため、自社にとって重要な要素は何か、どのように意思決定をするのかということを考える。ただし、目的や状況に応じて貢献度の高さは変わるため注意が必要。
また、何をかを選択する時には、選択肢の情報の全体像を一望することが重要である。
⑦緊急度/重要度マトリクス
物事の優先順位を「緊急度」と「重要度」という2つの評価項目で整理し、検討・選定していくためのフレームワーク。
⑧意思決定マトリクス
課題やアイディアなど、複数の選択肢を評価・選定する際に活用するフレームワーク。複数の選択肢がある状況で意思決定を行う際、定性的な情報や主観だけに頼るのではなく、定量的・客観的に評価するために活用する。
<感想>
私も職業柄これまでいろいろなフレームワークを使ってきましたが、ただどうしても同じものを使いたくなります。そのため、新しいフレームワークを知ることができたため今回大変良い勉強になりました。