ものづくり補助金のページに興味深いデータが載っていました。
これまで何回のこのページは見ていたのですが、初めて気が付きました!!
http://portal.monodukuri-hojo.jp/dataportal.html
載っているデータは以下の通りです。
①申請回数の推移
②事業計画の作成時間
③申請のタイミング
④申請者の規模(従業員数)
⑤申請者の業種
⑥補助金の申請額
⑦支援者の関与(補助金に対する報酬の比率)
⑧申請までの支援機関
⑨加点項目の数
⑩過去3年間の「ものづくり補助金」交付回数
この中で役に立ちそうな4項目を取り上げてみたいと思います。
(1)加点項目の数
当たり前と言えば当たり前ですが、加点項目が多いほど採択率は高くなっています。
3つあると70.2%、4つで85.7%、最大の5つで91.5%です。
さすがに5つ加点項目を提出した申請者は2.1%(2次)しかいませんでしたが、4つは14.5%(2次)います。
私が今回支援した企業様は4つ提出されていました。経営革新計画、事業継続力強化計画、小規模事業者、給与の増加(最大)です。
2つで採択率51.5%と五分五分ですので、もちろん事業計画の内容次第ですが、加点項目が3つあると採択に近づくかもしれませんね。
(2)過去3年間の「ものづくり補助金」交付回数
このグラフを見る限り、過去3年間に1回交付を受けたことがある企業様は余り減点が負担になっていないようです。
2回でもまだ50%近い採択率ですので、やはり過去に採択を受けたことがある企業様は申請書の作成が上手く、採択されやすいと考えられます。
(3)事業計画の作成時間
このグラフを見る限り、事業計画の作成時間が短くても、長くてもそんなに採択率は変わらないという、ちょっと残念というか嬉しいというか、複雑な結果になっていますね(笑)。
普段から自社や顧客の課題やそれに対する解決策を考えており、その内容が説得力があれば採択されるという事だと思います。
(4)支援者の関与
最後は、事業計画の作成に、我々中小企業診断士などの支援者がいるかどうかです。
グラフを見ると支援者がいる方が10%から20%ぐらい採択率が高いということが言えます。
また、その支援に対しての報酬率も載っているのが大変興味深いですね。
支援に対する報酬は、報酬無しから5%未満、10%未満、15%未満、それ以上と別れており、これを見ると報酬額が高い方が採択率も高いという結果になっています。
個人的には経営者の方が自分で作れれば一番良いと思います。ただ、多くの中小企業の経営者の方が事業計画を作ったことないのが現状だと思います。
一度支援を頼んで事業計画の作り方を学んで、次回からは自分でやるのがコストパフォーマンスが一番い高いのかもしれませんね(笑)。
次回の締め切りは8月3日、その次は11月の予定です。
まだコロナ禍の収束まで時間がかかりそうです。設備投資は考えづらいかもしれませんが、もし設備投資の計画があるのであれば、ものづくり補助金の活用をご検討してみてはいかがでしょう。