6月30日のものづくり補助金の2次締め切り分の採択者が発表されました。
私のご支援先も採択(通常枠)され、ほっとしています。
採択結果は以下の通りです。
全申請数 5,721
全採択数 3,267
採択率 57.1%
コロナ特別枠申請数 3,321
同採択数 1,773
同採択率 53.4%
通常枠申請数 2,400(通常枠申請者)+1,548(コロナ特別枠不採択者)=3,948
同採択数 1,006(通常枠申請者)+488(コロナ特別枠不採択者)=1,494
同採択率 (通常枠申請者のみ)41.9%/(コロナ特別枠不採択者のみ)31.5%/37.8%
全体だと57.1%と昨年までの採択率に比較すると高くなっていますが、もし通常枠の申請にコロナ特別枠不採択者全員が入れられているとすると通常枠の採択率は上記のようにかなり低くなります(37.8%)。
もし、コロナ特別枠不採択者と別に採択をされたとしても通常枠の採択率は41.9%と決して高くありません。
やはり、今年はコロナ特別枠に申請をした方がかなり採択率は高くなるという事ですね。
因みに、コロナ特別枠申請者の採択率(コロナ特別枠と通常枠合計)は68.1%です。
ここからは採択者リストの分析結果をご紹介したいと思います。
私も初めての分析なので大変勉強になりました。
地元の千葉県企業120社の分析になります。千葉県らしさも出ていますので、他県の方はご注意ください。
また、リストに出ている企業を全てウェブサイトで確認していません。リストに書いている事項からの推測になりますので、ご了承下さい。
(1)採択企業の種類
一番多かったのは、BtoBメーカーになります。例えば、測定器の製造販売、ポンプの製造販売などの会社になります。
2番目が受託型製造業、いわゆる下請け企業で、加工や細かい部品の製造販売になります。
3番目が食品製造販売業でこれは千葉県らしいかなと思います。
次が歯医者さんになり、器具が高い事と、他に使える補助金が少ないため、ものづくり補助に集中しているのではと思っています。
また、製造業で70社あり、全体の61%を占めています。ものづくり補助金なのでやはり製造業が多い結果がみれます。ただ、東京都などだと、製造業以外のソフトの会社(小売業、サービス業、システム開発業等)の採択も多いと考えられます。
(2)採択内容の種類
続いて、補助事業の内容をまとめてみました。
こちらも推測になりますので、ご了承ください。
大きく以下の7つに分けています。
①設備投資による生産性向上
②設備投資による新製品・新サービス開発
③製造方法の改善等による生産性向上
④製造方法の改善等による新製品・新サービス開発
⑤新製品・新サービス開発のための技術開発
⑥新製品・新サービス開発による販路開拓
⑦現サービスの品質改善
私としては、この補助金は設備投資により新製品、新サービスを開発して新規顧客を獲得するための補助金との認識だったので、上記の②が断トツに多いと思っていましたが、以下のように割と皆均等な割合でした。
生産性向上でも採択されている企業が思ったより多くびっくりしています。
この中で非対面ビジネスの開発と分かるものは4点あり、この時期らしい内容と言えると思います。
また、単純に①新製品・新サービス開発、②生産性向上、③現サービスの改善と分けると54.7%が新製品・新サービス開発になりますので、やはり売上拡大のために新しい製品やサービスの開発をする企業が最も多いという事が見られます。
補助金を取ることとが事業の主目的ではありませんが、ご参考にされてください。