2020年一回目のブログは、ジョンソン&ジョンソン(J&J)の「我が信条(Our Credo)」のご紹介です。
私は今日経電子版を毎日見ているのですが、たまにライザップ、カルビー、ジョンソン&ジョンソンなどでトップを務めた松本晃さんの記事が出てきます。「プロ経営者松本晃の流儀」です。
12月7日に”いつも財布に「経営哲学」、迷ったら立ち返るJ&J流”という記事が出ていました。
その中で松本さんは今でもJ&Jの「我が信条(Our Credo)」カードを財布に入れて持ち歩いていると言われていました。
「Credo(クレド)」とは「信条」と訳されますが、事業を推進して行く上での拠り所、迷った時の判断基準になると思います。良く言う「経営理念」や「行動指針」に近いと思いますが、より具体的で分かりやすくなっています。
そのため、カードにして従業員が常に持ち歩いているという話が良く聞かれます。多分一番有名なのはリッツカールトンホテルだと思います。
J&Jも大変有名で、特にタイノール事件(J&Jのタイノールという薬に毒物を混入され全ての薬と店舗から回収した事件)が起きた時にこのクレドに沿って全品回収したと言われています。
J&Jのクレドでは社員が仕事をして行く上で誰が大切かを示しています。
一番目が顧客、二番目が社員とその家族、三番目が社会、最後が株主になっています。
近年株主尊重主義がますます強くなっていく中で誰が会社にとって最も貢献してくれているのか、誰が代わりの効かない支援者なのかを良く表している例として大変興味深く記事を読ませて頂きました。
中小企業の場合、ほとんどが経営者=株主ですが、会社が誰によって支えられているかを確認する良い機会になると思いますので、一年の最初ですので是非見てみてください。